本日付で、i18nアーキテクトの職務を終え、新しい道へチャレンジすることとなりました。
この3年間程は、S.W.A.T的な活動を中心に行い、クリティカルな問題を短期に解決する日々が続いておりました。
プロフェッショナルとして、数々の難問と向き合い、ほぼ100%クリアできたことは、とても貴重な経験でした。
i18nアーキテクトは、国際化を推進する少数精鋭のチームで、海外のDevで発生している問題を解決したり、国際化プログラミングのあり方を提案したり、様々な活動が要求される難しい仕事でした。製品開発の要求仕様のレビュー、開発中に発生している国際化のトラブルシューティング、時にはDevのリソースが足りず、日本語化ならびにビルドを実行する仕事もありました。
マルチバイトやUnicodeは、頭の痛い問題でした。Unicodeひとつ取ってもWindowsのUnicodeであるUCS-2とUTF-8はまったく別物です。UTF-8とマルチバイトの相互変換において、UTF-8が可変長であることを理解させるだけで2週間以上かかったこともあります(Devがイスラエルで直接対話ができず、メールでやり取りしてたのが大きな原因ですが…)。Byte Order Mark (BOM)の問題で悩まされたこともありました。
i18nアーキテクトのチームで解決してきた問題は、この1年数ヶ月で、何百のオーダーになります。同じチームのプロフェッショナルが、それぞれの得意分野を活かし、問題の原因を短期間で突き止め、解決策を打ち出す。それが製品の問題を修正し、世の中に出荷されていく。問題は解決しても評価は普通なのです。できて当たり前、というシビアな要求を課せられた中での仕事は、正直、きついものがありました。
新しい道へのチャレンジは、i18nアーキテクトが本来の職務の範囲から逸脱し、デバッグ中心の仕事が増えてきてしまい、新しいことができないジレンマに陥ったことがきっかけでした。特に.NETが全然できないのが悩みの種で、自分自身の方向性を見失うのではないかと危機感を覚えました。Javaは嫌いではありませんが、大好きではありません。特にJ2EEともなれば、アプリケーションサーバの実装の違い、配置方法の違いなどで悩まされることが多く、シンプルなモデルでないのが好きになれない大きな理由です。JBossのような配置が簡単なアプリケーションサーバもあれば、WebSphereのような配置が難解なアプリケーションサーバもあります。JNDIの実装もベンダーごとに異なるということで悩まされたこともありました。
明日からは、別の会社に移ります。i18nアーキテクトから、技術啓蒙活動を中心とした活動にシフトします。ソフトウェア業界で働いて17年目の決断ですが、もっとシンプルに、効率的に、利益が確保できるシステム開発、システム配置、システム運用、アプリケーションライフサイクル、品質管理などを追求していきたいと考えています。ゼロからのスタートとして、自分自身の知識の棚卸、知識の獲得、そんなところから進んでいきたいです。
今後ともよろしくお願いします。